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先日チラリと紹介した「考具」を読み終えたのでサクッとレビューします。
結果から言うと、期待はずれでした。でも別に内容がつまらなかったとか役に立たなかったとかいうコトではなくて、僕が考えていた内容とは大きく違った、というコトです。実は僕、特定の文房具とかアイテムを取り上げて使い方を紹介している本だと思っていたんですね。でもそうではなくて、アイデアを効率よく捻出するためのメソッドや企画をまとめあげるためのノウハウを「考具」と呼んで紹介している本でした。そういう意味での「期待はずれ」なので、誤解なきよう・・・。 さて、その内容ですが、アイデアを出すための情報収集段階から最終的に企画書にまとめるまでのステップをいくつかに分け、それぞれに対して効果的な結果を導くためのノウハウが全部で21ヶ紹介されています。分類は以下のような感じ。 ・情報が頭に入ってくる考具 ・アイデアが拡がる考具 ・アイデアを企画に収束させる考具 ・行き詰まったときのアドバイス いくつか、すぐにでも使ってみようかな、と思うメソッドがありました。例えば最初に紹介されている「カラーバス」というメソッド。アイデアを出す素となる情報を自分に吸収するための「考具」です。カンタンに言うと「お出かけ前に今日のテーマカラーを決める!」というもの。そうすると目に飛び込んで溢れていく視覚情報の中で、朝決めた色のビジュアルだけが気にとまって集積してゆく、その中で色々な気づきがあるのだ、と。早速、日曜の外出の際に試してみます。デジカメ併用だと後で参照できるのでいいかも。 あと「マンダラート」も興味深いです。実はこれに似た「意味のハシゴ」という手法を学生時代に教わったことがあり、現在でもデザインや企画のアイデア出しに応用して使っているのですが、今回読んだ「マンダラート」の方がより実践的で、実用的な印象がありました。これも早速、自分の仕事に取り入れてみたいです。 他にも参考になるケーススタディや興味深いメソッド、ノウハウが紹介されていて、なかなか面白かったです。最後の方はTV、雑誌等のメディアから文房具、椅子や洋服に至るまで「身の回りのモノ全てがあなたのオリジナルの考具になりますね!」的な蛇足もありましたが(苦笑)、プランニングやモノ作りに携わる方にはまずまずオススメだと思います。興味がおありの方は、ぜひコチラから・・・。 しかし今更ですが、この本、2年前に出版されていたんですね(苦笑)。やれやれ。 Links >>書籍「考具」(Amazon) Blog Ranking thinking of somethingは、人気blogランキングにエントリーしています。→Click!
by hiroki_1975
| 2005-05-27 19:50
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